【経緯】
ゴールデンウィーク中に玄関や室内から羽アリが発生したとの連絡を受けて、調査に向かいました。
玄関ドア枠や隣接した洋間の幅木にシロアリの食害が見られました。また、玄関の天井隅のクロスをめくると、シロアリ(ヤマトシロアリ)の被害跡がありました。現在は修復されていますが、この場所は過去に雨漏れがあったそうです。
【施工】
床下への薬剤散布と被害箇所への薬剤穿孔注入処理を行ないました。
今回は、雨漏れによって1階天井にシロアリが発生した時の駆除レポートをお届けしました。
ヤマトシロアリは水を運ぶ能力が弱いため、被害箇所はその多くが土台や床組材など地面に近い場所で発見されています。今回のお住まいは雨漏れがあったため、その水分を供給源として、天井までシロアリが上がったと思われます。今回のような1階天井での食害は、比較的珍しい事例に入ります。
雨漏りを放置したままにしておくと、今回のケースのようにシロアリ被害が思わぬ場所まで拡大したり、腐朽の原因にもなります。また、シロアリ予防・駆除工事を行う時に、雨漏りがあると薬剤処理の際に有効成分が雨に流されてしまいます。せっかくの予防・駆除工事の効果が無くなってしまうのです。十分にシロアリ予防・駆除工事を行うためにも、お住まいの雨漏りやひび割れを補修しメンテナンスしていくことが必要だといえます。